珍しいチンチラ
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アンゴラチンチラ(長毛種)・テディチンチラ(巻き毛種)など【珍しいチンチラの種類特集】

ペットとして飼われるようになる前は、ほとんどがスタンダードグレーしかいなかったチンチラですが、ブリーダーによる繁殖によって、今ではたくさんのカラーが存在しています。

その中でも希少なカラーのブラックパール、ブルーダイヤモンドなどや、毛の質が特徴的なアンゴラチンチラやテディチンチラなど、珍しいチンチラの種類をご紹介します。


希少なカラー

チンチラはカラーによって値段も大きく異なります。例えば、サファイアやブラックベルベット、ホワイトなどのカラーはスタンダードグレーと比べると値段は大幅に高くなります。

中でも特に珍しいカラーを以下にご紹介します。

ブラックパール

チンチラ ブラックパール
<引用元:熱帯倶楽部>

全身真っ黒の毛を持つチンチラはブラックエボニーと呼ばれます。名前に「エボニー」とつくものは、全身1色で統一されています。

黒色の毛を持っていて、お腹の毛が白いチンチラはブラックベルベットと呼ばれます。名前に「ベルベット」とつくものは、お腹が白色をしています。

このブラックベルベットの中でも、特に黒色の毛とお腹の白色の差がはっきりしているチンチラを「ブラックパール」と言います。

ブラックベルベットも高価なチンチラですが、ブラックパールはさらに値段が高くなり、10万を超える場合もあります。今ではよく流通しており、探せばすぐに見つかるようになりましたが、値段は変わらず高いままです。

ブルーダイヤモンド

チンチラ ブルーダイヤモンド
<引用元:SPLASH>

青紫色の毛を持つチンチラはバイオレットと呼ばれます。バイオレットよりもさらに青みが強い毛を持つものはサファイアと呼ばれます。

このバイオレットやサファイアよりも、さらに毛の色が淡くて明るい毛を持ったチンチラが『ブルーダイヤモンド』です。目は真っ黒で、耳はグレーの色をしています。

個体によって色の濃さが異なり、サファイアなどとほとんど差がない場合もあります。価格は10万を超えることが多く、ブラックパールよりもさら希少です。



チンチラの一般的なカラーバリエーションに関しては、以下の記事でまとめているのでご覧ください。

参考記事 【小動物ペット】チンチラの種類ごとの価格や見た目まとめ


特徴的な毛の性質を持ったチンチラ

毛の色とはまた違う視点で、毛の性質によっても長毛種や巻き毛種などに別けられます。

チンチラにはもともと長毛種や巻き毛種などはいませんでしたが、ブリーダーによる繁殖で、突然変異によって生まれ、近年に新しい品種として確立されました。

アンゴラチンチラ(長毛種)

アンゴラチンチラ
<引用元:熱帯倶楽部>

上の写真のように、普通のチンチラと比べて毛が長い種類を『アンゴラチンチラ』と言います。

個体によって、毛の長さは異なります。首元やお腹、尻尾の毛が長いことが多く、頭や背中の毛の一部だけがぴょろんと伸びていることもあります。

かなり希少な種類で、繁殖で増やすのも難しいため、40万円~60万円という高価格で売られることもあります。4万ではなく、40万です。もう桁が異なります。

スタンダードグレーやバイオレットなど、カラーによって価格も前後します。

チンチラの長毛種が新品種として確立されたのが2005年で、正式な名称は「ロイヤル・ぺルジアン・アンゴラ」といいます。

近年ではこのロイヤル・ぺルジアン・アンゴラとは別ものでも、毛が長い品種は単に「アンゴラチンチラ」と呼ばれます。

テディチンチラ(巻き毛種)

テディチンチラ 巻き毛種
<引用元:熱帯倶楽部>

上の写真のように、毛が巻き毛のものは『テディチンチラ』と呼ばれます。

黒い毛色を発現する遺伝子に依存するため、ブラックのカラーであることがほとんどです。

昔は毛が短い個体ばかりでしたが、今では毛が長く、巻き毛も多い「ロックン」と呼ばれる品種が生まれています。

巻き毛種は体が細いことが多く、大人になると巻き毛は少なくなっていくこともあります。

なかなか理想的な個体を繁殖するのが難しく、アンゴラチンチラ以上に希少です。

アンゴラチンチラやテディチンチラなどの希少種は総合ペットショップで取り扱われることはほとんどありません。

吉祥寺にある熱帯倶楽部というペットショップでは、チンチラをたくさん取り扱っており、アンゴラチンチラやテディチンチラなど珍しいチンチラがいることも多いので、ぜひ足を運んでみてください。